現代倫理学事典(弘文堂)の中で、「功績」の説明文の一部に『貢献する気持ち』の内容が掲載されました。

gendairinri

以下に抜粋してご紹介します。

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滝久雄は『貢献する気持ち』で「他者に貢献することで、私たちはある種の<救い>のような明るさの感覚に目覚めて、そこではじめて安心できるようになる」と述べている。相互性の倫理(功績・貢献に対して応分の報酬を与える、他人の権利の尊重、ウソをつかない、約束を守る、正義を大切にする、相手の気持ちになって考える、他人の気持ちには絶対にわからない点があることを知る、感謝の気持ちをもち、それを表現する)では、倫理性はつきない。超義務の倫理(見返りを期待しないで自発的に貢献する気持ちをもつ、子どもを育てる、弱いものを助ける、困っている人に親切にする、未来の世代のための環境を守る、未来世代のためにすぐれた文化をのこす)もまた、不可欠である。

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