1月31日、ホモコントリビューエンス研究報告書[第26号] を刊行しました。
[テーマ] シュンペーターとイノベーション
[講師] 塩野谷祐一 (一橋大学名誉教授、名古屋大学特別教授:経済哲学)
[研究会開催日] 2013年9月29日
【目次】
はじめに
現代のキーワード「イノベーション」の広がり
報 告 「シュンペーターとイノベーション」
Ⅰ.社会科学者シュンペーター(1883-1950)
─ 若き日の夢
─ 知識の場と3つの根本概念
─ シュンペーターの苦悩
─ 初期構想の回復
Ⅱ.イノベーションの理論的・歴史的分析
─ 経済発展の理論的概念
─ 長期波動の類型化 『景気循環論』
─ 長期波動概念の意義
─ 革新の長期的帰趨 『資本主義・社会主義・民主主義』
─ イノベーションの本質
Ⅲ.存在論としてのハイデガー=シュンペーター・テーゼ
(1)異種同型的二元性
(2)被投的投企者としての現存在
(3)知の先行構造としての存在了解
(4)「投企」の性質
(5)「被投」の性質
(6)存在了解の社会科学的契機
(7)科学的観念の継承的発展
(8)残された課題
─ 歴史的「生」の経済学
質 疑
─ シュンペーターの総合的社会科学のヴィジョン
─ 経済発展理論の歴史への適用/50年周期説
─「 資本主義は生きのびることができるか」
─ ハイデガーとシュンペーターに共通する二元的把握
─ トーマス・クーンの科学革命の理論との関係
─ ケインズとシュンペーター/合理性と時間
─ ケインズとシュンペーター/資本主義を超える
─ シュンペーターとドラッカーの差異
─ イノベーションと生物進化
─ 経済と脳/新結合としてのイノベーション
─ 経済と脳/人間がまちがう仕組み
─ 社会保障からモラル・イノベーションへ
─ マネーゲームのモラル・ハザード
─ シュンペーターにおける資本主義と社会主義
─ 中国の発展と日本
資 料 「イノベーション」とは何か
塩野谷祐一先生の講義のための準備ノート