当研究所長の加藤尚武が児玉聡氏(京都大学准教授)と共同で編・監訳を行った「徳倫理学基本論文集」が勁草書房より出版されました。
勁草書房のホームページでは、以下(一部抜粋)のように紹介されています。
内容説明
功利主義や義務論が主として行為の正しさに注目するのに対して、徳倫理学は行為者の性格に着目する。規範倫理学に、優れた人間が持つ特徴、徳の議論からアプローチする。アリストテレス以来の徳の議論は、20世紀後半から見直され始めた。本書には徳倫理学の主要論客であるフットやハーストハウスの論文を含む10篇が収録されている。
目次
凡例
第一章 ニーチェ――価値の再評価[フィリッパ・フット]
第二章 現代倫理理論の統合失調症[マイケル・ストッカー]
第三章 美徳と悪徳[フィリッパ・フット]
第四章 道徳的聖者[スーザン・ウルフ]
第五章 相対的ではない徳――アリストテレス的アプローチ[マーサ・ヌスバウム]
第六章 古代の倫理学と現代の道徳[ジュリア・アナス]
第七章 功利主義と徳の人生[ロジャー・クリスプ]
第八章 徳倫理学と情動[ロザリンド・ハーストハウス]
第九章 徳と正しさ[ロバート・ジョンソン]
第十章 目的論、アリストテレス的徳、正しさ[S・D・ワルシュ]
監訳者解説[加藤尚武]
事項索引
人名索引
是非ご一読ください。