先日出版された「徳倫理学基本論文集」(編・監訳:加藤尚武/児玉聡)が、雑誌「みすず 2016年1月・2月合併号」にて、野家啓一氏(哲学者、東北大学名誉教授)により、「2015年に読んだ書物のうち、特に興味を感じた5冊」のひとつとして取り上げられました。

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以下に全文をご紹介します。

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このところアリストテレス倫理学の復権が目覚ましい。主著『二コマコス倫理学』も昨年の神崎繁訳(岩波書店)に続き、今年は渡辺邦夫・立花孝司訳(光文社古典新訳文庫)が刊行された。本書は新アリストテレス主義とも称される「徳倫理学」の代表的論文を翻訳したアンソロジー。フットやヌスバウムらの論考が日本語で読めるのは嬉しい。加藤尚武による「監訳者解説」は現代倫理学の見事な見取り図を与えてくれ、一読に値する。

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