「貢献心は人間の本能である」との認識のもと、人間の生き方と、実践の道を探求します

代表理事・会長 滝久雄より

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人間は「ホモコントリビューエンス(貢献する人)」。
私たちは人間の本来の生き方を再認識し、実践の道を探ります。

 

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人間はその特性から、ホモサピエンス(知恵ある人)やホモファーベル(工作する人)などの言葉で表現されてきた。私は、人間に固有な本能としての「貢献心」の存在に気づき、そのことから人間を「ホモコントリビューエンス」(貢献する人)ととらえた。それは、人間は互いに他者へ配慮を払いあい、尽くしあい、生かし生かされている社会的動物であるといった意味をも含む。

私たちは生きていくためにさまざまな本能を授かっている。貢献心もそのひとつだ。貢献心は、自分を他者のために役立てたいと思う自然な気持ちを生み出す本能であり、それは知性からのものではなく、生まれながらに備わっていて自然に湧き出してくるものである。

私が「貢献心は人間の本能である」という真理に到達できたのは、偉大な先人たちの教えを学んだからではなかった。中学生の時に目の当たりにした友人の兄の死、そして自らを襲った難病などの体験がきっかけとなり、人間の本質的な心のありかを見ようとして休むことなく思考を重ねることでたどり着くことができたのである。

貢献心は、死といった危機的な状況のもとでその恐怖から人間を解き放ち、時には人がなかなか成し得ないテーマに立ち向かうような使命感を与えてくれる。さらに時代そのものをも動かすほどの大きな力を社会全体にもたらすこともある。

私たちは、「貢献心は人間の本能である」との認識のもとに人間の生き方と、実践の道を探求する場として、2003年に小さいながらホモコントリビューエンス研究所を開いた。その主な目的は、他者への貢献本能を呼び覚まし、ホモコントリビューエンス活動の実践の展開にある。当研究所では、理学、工学、医学、社会学、文学、倫理学、哲学、宗教などのさまざまな分野の有志が、意見交換や討論を重ねてきた。

研究所発足以来6年を経て、「貢献心は人間の本能である」という真理が日本のみならず世界に拡がった。そこで「ホモコントリビューエンス研究所」が一般財団法人となり、次の段階に向けた活動の拠点となることを期待したい。

研究所長 加藤尚武より

 

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